感謝祭とブラックフライデー
「ブラックフライデー」について説明する前に、先に「感謝祭」について説明したいと思います。
感謝祭
感謝祭とは、アメリカとカナダの祝祭日のひとつです。アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日が感謝祭の日にあたります。
アメリカの感謝祭は、秋の収穫を祝う行事としてはじまりました。自然の恵みという考え方ではなくて、神の恵みに感謝するという感じのようです。というのも、感謝祭が始まった1600年代の頃は、教会で礼拝を行って神に感謝を捧げることを主としていたようです。
現在では家族や親戚、友人などたくさん人が集まる食事会が主になっていて、重要な家族行事のひとつとなっているということです。
カナダへはアメリカから持ち込まれた習慣として広まっていきました。
ブラックフライデー
ブラックフライデーとは、感謝祭の次の日のことで、11月の第4金曜日のことを指します。感謝祭は祝日で休みですが、ブラックフライデーは正式な休暇日とは指定されていませんが多くの企業で休暇になることが多い日です。せっかくだから木曜日から連休にして木、金、土、日と、ゆっくり過ごそうじゃないか、ということのようです。
ブラックフライデーは、1960年頃にアメリカで始まった比較的、新しい習慣です。この日は、1年で最も大規模なセールとなる「クリスマスセール(ホリデーシーズン)」の初日にあたる日でもあるので、多くの小売店が年末商戦の幕開けを告げるイベントとしてしかけます。
お店はたくさんの買い物客で賑わいを見せて、経営が黒字になることが由来になっています。
日本でのブラックフライデー
日本では祝日の感謝祭は置いてきぼりで、商業的なブラックフライデーだけが持ち込まれました。
2016年頃にイオングループや家電量販店で本格的に大規模なイベントとして実施されて、現在ではAmazonや楽天市場でも行われています。日本でもたくさんの小売店で実施されるようになったらいいのになと思います。
サイバーマンデー
アメリカでは感謝祭の次の月曜日にオンラインショップなどにおけるホリデーシーズンのセール開始日であると考えられていたようですが、2015年前後頃から前倒しをして感謝祭の日からセールを開始する傾向にあるということです。
「休暇中は実際の店舗に足を運んで商品を見て選び、休暇明けはオンライン通販を自宅や職場でする」という境界線が今では曖昧になっていますが、それでもサイバーマンデーは重要視されているので、これからも続きそうです。
Amazonの本場はアメリカですが、Amazonは日本でも大々的にサイバーマンデーセールを開催しているので要チェックしておきましょう。