「今週のお題特別編」として、ドライブと音楽について書くお題があったのでエントリーしてみました。書く前に思い浮かんだのは、夜の静寂と相反する車内の爆音でした。
夜のドライブ
夜の帳が下りると、たまに1人になりたいと思う時があります。嫌なことがあって落ち込んだ訳でも無く、夜になると外界の音が小さくなって安らぎを覚えるのだろうか、月の光に照らされて海に浮かんでいると、不意に体が沈んで、ゆっくりと深海に誘われていく。そんな気持ちになる時があります。
海の底へ向かう途中、淡い月光が遠くに見えて、掴めるはずもないのに手を伸ばして掴もうとする。そんな心の移ろいを横目に、現実の私は何かを求めて夜のアスファルトを疾走する。
1人編
静まり返った夜の世界に寄り添いたい時には静かな音楽を、心が叫びたがっている時には激しい音楽に浸りたい。その時の私は、激しい曲を欲していました。出発前にとりあえず1曲流しながら、カーオーディオのCDチェンジャーに選曲したCDをセットしていく。MP3デジタルチェンジャーに買い替えたら楽なのだろうけど、ジャケット写真を見ながら物理的なモノを触って感じる工程も楽しみの一つだと思っています。
ランニングする時には首に細くて軽いヘットフォンを装着して、周囲の音が聞こえるくらいの音量で音楽を聴きたいので、そういう時はデジタルプレイヤーの方が小さくて軽くて便利です。
音楽をセットしたら、いよいよ出発。人工的な街の光を避けるようにして、小高い山か丘を目指し、とくにルートを決めることもなく車を走らせる。そして、鼻歌交じりにメロディーを口ずさみ、一転サビになると大声で歌い出す。信号で止まった時には、歌うのをやめて借りてきた猫のように沈黙する。
そんなことを何度か繰り返して高台に着くと、街が見下ろせる場所を探して車を停める。ボリュームを上げてしばらく音楽を聴いたあと、程よいところでエンジンを切って車を降り、夜景を望めるスポットまで歩いて行く。そして、しばらくボーッと眺めたあと、「寒ッ」と呟いて帰路につくのでした。

- アーティスト:Jungle Smile
- 発売日: 1998/06/24
- メディア: CD
2人編
いつの事だか忘れましたが、星の降る夜でした。流れ星がたくさん見られるらしい、そんな話をしていて、その流れで「流星群を見に行こう!」ということになりました。
流星が活発になる日が話をしていたまさにその日だったので、ほぼ事前準備のないまま、一度バイバイして用事を済ませたあと黄昏時に待ち合わせをして車を走らせ、街灯のない田園が広がる場所に赴きました。
私は助手席だったので、ずっと暮れゆく空を眺めていました。時折、流れ星が見えることがあって感嘆の声を上げると、横から「どこどこ」と声がしていました。一瞬のキラメキなので、もちろん探してももう見ることはできません。
ちょうど辺り暗くなった頃に目指していた場所に着いたので、外に出て天体観測をすることにしました。
しばらくすると首が痛くなってきて「レジャーシート持ってくればよかったね」などと言いながら車に戻って、お腹が減ったので一度ご飯を食べてから再開しようということになりました。
ご飯を食べた後にカラオケに2時間程入室して、BUMP OF CHICKENの「天体観測」、L'Arc~en~Cielの「星空」、Plastic Tree「スピカ」、坂本九「見上げてごらん夜の星を」などを歌いました。
そして、再び同じ場所へ舞い戻ったときに「100均でレジャーシート買ってくればよかったね」と呟きながら、車窓から星空を眺めていました。
まとめ
太陽の光が燦々と降り注ぐ明るい時間帯のドライブも好きです。春に桜並木の街道を走り抜けると、風で散りゆく桜の花びらと落ちた花びらが舞う様がワルツを踊っているようで、とても綺麗です。また、夏に海沿いをドライブする時は、青空に雲がポツポツと浮かんでいる様子を眺めるのが好きです。そんな時は、アップテンポの音楽が聴きたくなります♪
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by ホンダアクセス